『名古屋大学東洋史研究報告』总目录(1972-2019)
名古屋大学东洋史学研究室以东起朝鲜半岛西至安纳托利亚高原(土耳其)的亚洲历史为研究对象。现有研究室教员以中国、东南亚历史为主要研究方向,因此,学生在这里可以接触到有关中国、东南亚史研究的最新学术动态。学生的毕业论文及学术研究论文的选题非常广泛:不仅涉及中国古代至现代的各个时期,同时还包括泰国近代史、越南近代史、印度近代史、西亚中世纪史等内容。我们鼓励并支持学生自主选题、深入研究。课程设置以“中国史与东南亚史的专题研究”为内容,即对汉文史料、英文资料、泰语史料等原文资料进行充分的解读与讨论。历史学不应该是脱离实际、教条主义的空想,而是应以历史事实为基础,通过对史料的解读、分析得出结论。学生将通过这些专题研究,学习史料解读的方法;根据史料记载对当时人类社会进行讨论,并在讨论中逐渐掌握史学研究的能力。
【注記】
1号〜4号,6号,23号は完売いたしました。
5号,7号〜22号は一律500円で販売いたします。
24号以降は定価にて販売させていただきます。
1号(1972年) 在庫なし
<論説>
漢代豪族研究のための一試論 東 晋次
六朝貴族における学問の意味 谷川 道雄
長沙米騒動と民衆
―辛亥革命前夜の湖南における民衆運動の一典型として― 清水 稔
十七・八世紀安東・星州両班『戸籍』の一検討
―率居及び外居奴婢の分析 ― 西川 孝雄
<研究ノート>
四川保路運動の主動勢力の評価をめぐる研究史的考察 大野 三徳
<批評と紹介>
谷川道雄著『隋唐帝国形成論』 都築 晶子
△
2号(1973年) 在庫なし
<論説>
漢太使令の世界 ― 「史記」成立の背景について 山田 伸吾
後漢末道教運動の諸問題 ―その宗教性と政治性について 牧野 晶子
元嘉時代史への一つの試み
―劉義康と劉劭の事件を手がかりに 安田 二郎
辛亥革命研究に関する覚え書き
―特に「変革の主体」をめぐる研究動向について 清水 稔
<研究ノート>
曹操政権論ノート 丹羽 兌子
<批評と紹介>
波多野善大著『中国近代軍閥の研究』 大野 三徳
△
3号(1975年) 在庫なし
<論説>
後漢初における皇帝支配と外戚・諸王 東 晋次
唐宋「変革」の客戸制度 ―中国「地主」制度研究序説― 坂野 良吉
四川保路同志会の運動 ―主動勢力の変化を探るために― 大野 三徳
<研究ノート>
張履祥「授田額」の理解に関する覚書
―再び小山正明の所論に寄せて― 森 正夫
漢代官僚論の研究史的考察
―とくに「主・客」論争によせて― 江村 治樹
<書評>
布目潮風・栗原益男著『隋唐帝国』(「中国の歴史」4) 谷川 道雄
△
4号(1976年) 在庫なし
<論説>
特集・宇都宮史学によせて
中国古代中世史と人間 ―宇都宮学の世界― 谷川 道雄
漢代における家族と郷里
―宇都宮清吉氏の漢代家族・郷里社会論をめぐって― 東 晋次
西漢官僚における「賢」と「能」 江村 治樹
八王の乱をめぐって ― 人間学的考察の試み ― 安田 二郎
――――――――◇―――――――◇――――――――
漢代の鉄製武器について
―河南省の古墳出土品を中心に― 井口 善晴
淮南藩鎮の成立過程 ―呉・南唐政権の前提― 伊藤 宏明
林則徐のパースナリティーについて 波多野 善大
貴州における辛亥革命 ―哥老会と革命派との出会い― 清水 稔
李朝旌表者役免除の一研究
―特に孝子・烈女の復戸を中心に― 西川 孝雄
<研究ノート>
南朝の寒人問題について ― その研究史的考察 ― 内藤 あゆち
△
5号(1978年) 一冊500円
<論説>
詩経時代の社会 宇都宮 清吉
後漢末の社会秩序形成について ― 過」と「恥」― 都築 晶子
湖南農民運動における闘争形態と指導について
―岳北農工会設立から馬日事変まで― 成田 保広
<研究ノート>
北朝後期政権為政者グループの出自について 直江 直子
<批評と紹介>
宇都宮清吉著『中國古代中世史研究』 安田 二郎
谷川道雄著『中國中世社会と共同体』 榎本 あゆち
△
6号(1979年) 在庫なし
<論説>
特集・波多野史学によせて
中国近代研究の思想と方法 ―波多野史学の軌跡を顧みて― 坂野 良吉
湖南立憲派の形成過程について 清水 稔
国民革命期にみる江浙地域の軍閥支配
―軍閥孫伝芳と「大上海計画」― 大野 三徳
北伐第一段階における革命情勢
―国民革命の政治過程(その一)― 坂野 良吉
張作霖とソヴェトとの関係について 李 明
班固と竇氏 ―後漢外戚政治成立の一断面― 東 晋次
自営農民と国家との共同体的関係
―北魏の農業政策を素材として― 谷川 道雄
欧陽脩における族譜編纂の意義 小林 義廣
『官田始末考』から「蘇松二府田賦之重」へ
―清初蘇松地方の土地問題と顧炎武― 森 正夫
一七世紀の南インド社会とイエズス会
―『フランス版イエズス会士インド書簡集』の翻訳と注解(一)― 重松 伸司
天野 智恵子
高木 勇夫
波多野善大先生執筆要目
△
7号(1981年) 一冊500円
<論説>
明末における流賊の「奸細」について 吉尾 寛
中華革命党結成時における孫=黄決裂の意味について 高橋 良和
<研究ノート>
中国史における貴族制研究に関する覚書 葭森 健介
六朝貴族研究の現況―豪族・貴族・国家― 都築 晶子
十七世紀の南インド社会とイエズス会
―『フランス版イエズス会インド書簡集』の翻訳と注解(二)― 重松 伸司
天野 知恵子
高木 勇夫
<批評と紹介>
陳志譲『軍紳政権 ―近代中国的軍閥時期―』 大野 三徳
△
8号(1982年) 一冊500円
<論説>
「清簡」と「威恵」 ―魏晋官僚の一考察― 葭森 健介
武川鎮軍閥の形成 谷川 道雄
梁末陳初の諸集団について ―陳覇先軍団を中心として― 榎本 あゆち
<研究ノート>
西魏北周期における「等夷」関係について 藤堂 光順
宋代史研究における宗族と郷村社会の視角 小林 義廣
△
9号(1984年) 一冊500円
<論説>
所謂「満蒙懸案交渉」と張作霖の対応 李 明
インド移民のアイデンティティー
―日系移民との比較の視点から― 重松 伸司
<研究ノート>
中国における一九二〇年代変革と新民主主義革命史観 坂野 良吉
<批評と紹介>
中華人民共和国に於ける匈奴史研究 片桐 功
△
10号(1985年) 一冊500円
<論説>
西晋末期の諸集団について ―その統合の過程と理念― 都築 晶子
梁の中書舎人と南朝賢才主義 榎本 あゆち
<研究ノート>
タイ系諸族の「民族詩人」について
―タイ系文化把握の一視角― 馬場 雄司
<批評と紹介>
訪中日記抄 谷川 道雄
楊寛「中国古代史研究法」 ―「怎様学好祖国的歴史」― 高木 智見
△
11号(1986年) 一冊500円
<論説>
春秋時代の軍礼について 高木 智見
「郷約」の理念について ―郷官・士人層と郷里社会― 井上 徹
太平天国前夜の客民について
―広西省桂平県における郷約・保甲制再編成を素材として― 稲田 清一
<批評と紹介>
楊国禎教授を囲んで ―土地文書に関する討論会―
△
12号(1987年) 一冊500円
<論説>
姚察・姚思廉の『梁書』編纂について 榎本 あゆち
移住民社会と地域変動
―四川省雲陽県における嘉慶白蓮教徒反乱― 山田 賢
<批評と紹介>
スウェーデン・西ドイツ博物館所見の中国古代青銅器 江村 治樹
梅原郁訳注『名公書判清明集』訂誤 高橋 芳郎
△
13号(1988年) 一冊500円
<論説>
屠各胡考 ―劉淵挙兵前史― 片桐 功
清代華北における直接生産者の一側面
―民間宗教の伝播から見た農村社会― 小田 則子
安徽米流通と清代崇明の棉業 山本 進
<研究ノート>
宣徳―成化期の蘇州府における徭役賦課について
―史鑑の記述に寄せて― 森 正夫
<批評と紹介>
渡辺信一郎著『中国古代社会論』 山本 進
三田 昌彦
内田 晩穂
拙訳『清明集』に対する高橋芳郎氏の「訂誤」について 梅原 郁
中国における「明末農民戦争史研究」の最近の動向 吉尾 寛
△
14号(1989年) 一冊1500円 500円
<論説>
夢に見る春秋時代の祖先神 ―祖先観念の研究(二)― 高木 智見
六朝時代における個人と「家」 ―六朝道教経典を通して― 都築 晶子
南朝政権の性格 ―地域公権力と私権化― 伊藤 宏明
△
15号(1990年) 一冊2000円 500円
<論説>
張献忠集団の組織と士大夫
―余瑞紫撰『流賊張献忠陥廬州紀』の世界― 吉尾 寛
第一次国共合作成立過程の再吟味 坂野 良吉
<研究ノート>
明朝の「里」制について
―森正夫著『明代江南土地制度の研究』によせて― 井上 徹
<批評と紹介>
藤家禮之助著『漢三國兩晉南朝の田制と税制』 榎本 あゆち
<バックナンバー目録>
△
16号(1992年) 一冊2000円 500円
<論説>
前六―後三世紀ガンジス川中流域の稲作法
―インド古代農業の歴史的位置― 三田 昌彦
古代中国の庭について 高木 智見
欧陽脩の諫諍と輿論 小林 義廣
<研究ノート>
帰降北人と南朝社会 ―梁の将軍蘭欽の出自を手がかりに― 榎本 あゆち
<バックナンバー目録>
△
17号(1993年) 一冊1600円 500円
<論説>
元代江南社会における義役・助役法とその歴史的帰結
―糧長・里甲制体制成立の一側面― 伊藤 正彦
清代華北の市場構造 山本 進
<研究ノート>
朱熹と南康軍の富家・上戸 ―荒政から見た南宋社会― 戸田 裕司
<批評と紹介>
イギリス博物館所見の中国古代青銅器 江村 治樹
△
18号(1994年) 一冊2800円 500円
<論説>
南朝における吏部の人事行政と家格 野田 俊昭
宗族形成の再開 ―明代中期以降の蘇州地方を対象として― 井上 徹
国民会議の構想ならびに運動と陳独秀主義
―1923年から1926年までの推移に焦点を合わせながら― 坂野 良吉
<研究ノート>
戦国史研究の視角
―諸子百家と戦国時代の「国」をめぐって― 柴田 昇
ムアン政治権力の水利組織への関与をめぐって
―シップソーンパンナー、ムァンツェンフンの事例― 加藤 久美子
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19号(1995年) 一冊1800円 500円
<論説>
統一前夜 ―戦国後期の「国際」秩序― 大櫛 敦弘
清末山西の差徭改革 山本 進
長征期中国共産党の指導体制の改変について
―遵義会議と毛沢東の指導権確立をめぐって― 安 都根
<研究ノート>
宋代の割股の風習と士大夫 小林 義廣
<批評と紹介>
黒田明伸著『中華帝国と世界経済』 岸本 美緒
△
20号(1996年) 一冊1500円 500円
<論説>
前漢時代の郡国の「倉」「庫」「府庫」をめぐって
―国家による統制を中心に― 佐藤 直人
清代四川の地方行政 山本 進
十九世紀後半インド・トラヴァンコール藩王国におけるキリスト教宣教師とイギリス支配 川島 耕司
<研究ノート>
国民革命と現代中国 坂野 良吉
△
21号(1997年) 一冊1500円 500円
<論説>
十五・十六世紀中国における銭貨流通 大田由紀夫
明末清初江南の牙行と国家 山本 進
清初中国の技術と開発―山東省青州府益都県人孫廷銓とその著『顔山雑記』をてがかりに― 宮嵜 洋一
<研究ノート>
唐末五代における都校について 伊藤 宏明
<批評と紹介>
山田賢著『移住民の秩序 ―清代四川地域社会史研究―』 荒武 達朗
△
22号(1998年) 一冊2300円 500円
<論説>
『荀子』と兵学 ―戦国~漢初期における軍事的教養の一側面― 柴田 昇
清代後期四川における地域経済の展開
―タバコ・砂糖・生糸を中心に― 山本 進
清末民国期山東省における農家経営と労働力移動 荒武 達朗
<研究ノート>
山海関の戦と郷紳
―地方志史料の断片を繋いで見える戦役の一性格― 吉尾 寛
<批評と紹介>
東晋次著『後漢時代の社会と国家』 仲山 茂
二つの豪族共同体論
―堀敏一「魏晋南北朝時代の『村』をめぐって」を読む― 谷川 道雄
銭杭・謝維揚『伝統与転型:江西泰和農村宗族形態
― 一項社会人類学的研究―』 小林 義廣
△
23号(1999年) 在庫なし
<論説>
墨家集団論序説 ―墨家思想の再構成― 柴田 昇
西晋における吏部官僚
―西晋期における政治動向と吏部人事― 葭森 健介
明末江南の搶米風潮と救荒政策 堀地 明
清代後期四川における塩政再建政策 山本 進
<研究ノート>
琉球における「家礼」の思想 ―『四本堂家礼』を中心として 鄧 陳霊
<批評と紹介>
『魏晋南北朝隋唐時代史の基本問題』
―中国史学の基本問題シリーズ2― 榎本 あゆち
△
24号(2000年) 一冊2700円
<論説>
秦漢期における郡―県関係について ―県の性格変化を中心に― 佐藤 直人
北宋仁宗朝における女寵と後嗣問題
―欧陽脩の『五代史記』との関連の下に― 小林 義廣
清末、嘉定県の「夫束」について ―その納税=徴税機能を中心に― 稲田 清一
清代直隷の地域経済と李鴻章の直隷統治 山本 進
清末山西における鉱山利権回収運動と青年知識層 土屋 洋
△
25号『森 正夫先生退官記念号』(2001年) 一冊3500円
<論説>
戦後日本の明清史研究における土地所有より地域社会への道程
―森史学によせて― 吉尾 寬
「地域社会の視点」・「共同体論」・「基層社会」
― 一九八一中国史シンポジウム再論― 葭森 健介
春秋時代盟誓参加者の地域的特質 江村 治樹
黄老・道家・諸子百家 ―「黄老」像再考のためのノート― 柴田 昇
前漢後半期における前後左右将軍について 佐藤 直人
江蘇省連雲港市尹湾六号墓出土簡牘をめぐって 仲山 茂
後漢初期の巫者の反乱について 東 晋次
六朝時代の宗族 ―近世宗族との比較において― 谷川 道雄
六朝隋唐時代における道教と女性 都築 晶子
西魏末・北周の御正について 榎本あゆち
宋代地方財政機構と監鎮官 前村 佳幸
宋代宗族研究の現状と課題 ―范氏義荘研究を中心に― 小林 義廣
南京回帰 ―洪武体制の形成― 大田由紀夫
石頭霍氏 ―広東の郷紳の家― 井上 徹
明末の避諱をめぐって 井上 進
明清時代の坊廂里役 山本 進
「官逼民反」考 ―嘉慶白蓮教反乱の「叙法」をめぐる試論― 山田 賢
清代の華北郷村における公議 ―順天府宝坻県の事例― 小田 則子
天津県の社会空間 ―聚落・廟・戸口を手がかりとして― 中村 達雄
『大同書』成書考 ―康有為の社会発展理解を手掛かりに― 横尾 斎
創設期の山西大学堂と山西留日学生
―清末山西鉱山利権回収運動の前史として― 土屋 洋
抗日戦争期中国共産党による地域支配の浸透
―山東省南部莒南県― 荒武 達朗
十二・十三世紀北インドの村落下賜文書 三田 昌彦
アーディル・シャーヒー王国の支配機構 ―管轄区を中心として― 末広 朗子
シプソンパンナー、ムン権力の交易への関わり
―「御用商人」ナーイホイをめぐって― 加藤 久美子
北タイ、タイ・ルー社会における「歴史」の生成
―地域・「歴史」・福祉― 馬場 雄司
△
26号(2002年) 一冊2200円
<論説>
北宋、金代における県の新設と統廃合 前村 佳幸
<研究ノート>
中国近代社会の基本構造試論 谷川 道雄
<批評と紹介>
江村治樹著『春秋戦国秦漢時代出土文字資料の研究』 高木 智見
中国古代人の軍事国家構想
―湯浅邦弘著『中国古代軍事思想史の研究』を読む 柴田 昇
小林義廣著『欧陽脩 その生涯と宗族』を読む 戸田 祐二
井上徹『中国の宗族と国家の礼制―宗法主義の視点からの分析―』 山田 賢
加藤久美子著『盆地世界の国家論―雲南、シプソンパンナーのタイ族史』 林 謙一郎
△
27号(2003年) 一冊1700円
<論説>
両漢功曹考 仲山 茂
賈南風婚姻 小池 直子
<批評と紹介>
Beverly J. Bossler, Powerful Relations: Kinship, Status, & the State in Sung China (960-1279) 小林 義廣
<訳注>
銀雀山漢簡「守法守令等十三篇」訳注(1) 佐藤 直人
仲山 茂
△
28号(2004年) 一冊1700円
<論説>
清代の雑税と牙行 山本 進
<研究ノート>
五四観の諸相と五四の文化論的主題について
― 一九二〇、三〇年代の五四観を中心に ― 坂野 良吉
<批評と紹介>
山田賢氏の疑問に答える―拙著『中国の宗族と国家の礼制』の書評を読んで 井上 徹
<訳注>
銀雀山漢簡「守法守令等十三篇」訳注(2) 仲山 茂
佐藤 直人
△
29号(2005年) 一冊2400円
<論説>
蔡襄の諭告文 小林 義廣
明代中期の出版と学術風気 井上 進
清代の京銭と折銭納税 山本 進
幣制改革と中国信用機構 岡崎 清宜
<研究ノート>
中世デカン地方における宗教的寄進 末広 朗子
<書評>
血族と歴史の原像
― 高木智見著『先秦の社会と思想-中国文化の核心』を読む ― 柴田 昇
<訳注>
銀雀山漢簡「守法守令等十三篇」訳注(三) 仲山 茂
△
30号(2006年) 一冊2600円
<論説>
戦国趙の「胡服騎射」 橋本 明子
前漢侯国の分布―『漢書』外戚恩沢侯表を中心に― 仲山 茂
後漢辺郡支配に関する一考察
―放棄と再建を手がかりとして― 飯田 祥子
清代薊糧考 山本 進
一八五〇― 一九四〇年 山東省南部地域社会の地主と農民 荒武 達郎
<批評と紹介>
阮雲星 『中国の宗族と政治文化』 小林 義廣
<訳注>
銀雀山漢簡「守法守令等十三篇」訳注(四) 橋本 明子
△
31号(2007年) 一冊2200円
<論説>
宋代蘇州の地域社会と范氏義荘 小林 義廣
明代後半期の旌表―規定改定をめぐって― 酒井 恵子
清末民初奉天における大豆交易―期糧と過炉銀― 山本 進
中世デカン地方におけるヒンドゥー教徒とムスリム国家に関する一考察 末広 朗子
<研究ノート>
唐仲友弾劾事件の社会史的考察―南宋地方官の汚職と係累― 戸田 裕司
<訳註>
銀雀山漢簡『守法守令等十三篇』訳註(五) 飯田 祥子
△
32号(2008年) 一冊3200円
<論説>
秦における封建制の再検討――秦の天下統一の基本条件―― 張 昀
明末の出版統制とその後 井上 進
光緒初年の対朝鮮政策における早期改良派の活動 八百谷晃義
塘沽協定と黄郛――協定発効後を中心に理解的アプローチによる再吟味―― 坂野 良吉
<研究ノート>
清末民国期東三省における冀東商人 山本 進
<批評と紹介>
黄寛重『宋代的家族与社会』 小林 義廣
<訳註>
銀雀山漢簡『守法守令等十三篇』訳註(六) 飯田 祥子
△
33号(2009年) 一冊1700円
<論説>
中国国家論序説―階級と共同体― 谷川 道雄
欧陽脩と母親鄭氏 小林 義廣
明代正統・景泰年間における義民旌表と納粟入監 酒井 恵子
清代新疆の茶流通 山本 進
<研究ノート>
ムハンマド・シャー(一七二〇―一七四八年)およびアフマド・シャー(一七四八―一七五八年)時代のカーディーの任命に関する覚書 末広 朗子
△
34号(2010年) 一冊1700円
<論説>
宋代吉州の胡氏一族について―胡銓を中心として― 小林 義廣
明代活版考 井上 進
ラタナコーシン朝四世王モンクット時代シャムにおける文書処理システムと王権―カンボジア関係文書を主な史料として― 川口 洋史
<研究ノート>
王杖簡の資料的性格についての一考察 仲山 茂
△
35号(2011年) 一冊2600円
<論説>
修己と治人の間―漢代翕然考― 高木智見
郡国制のその後―前漢中期から後漢時代の諸侯王と皇帝の関係からみた― 飯田 祥子
南斉の柔然遣使 王洪範について―南朝政治史における三斉豪族と帰降北人― 榎本 あゆち
<研究ノート>
陳勝論ノート―陳勝呉広の乱をめぐる集団・地域・史料― 柴田 昇
<批評と紹介>
Anne Gerritsen, Ji'an Literati and the Local in Song-Yuan-Ming China. 小林 義廣
<訳註>
銀雀山漢簡『守法守令等十三篇』訳註(七) 橋本 明子
△
36号(2012年) 一冊1600円
<論説>
南宋晩期吉州の士人における地域社会と宗族―欧陽守道を例にして― 小林 義廣
一九四一年タイにおける服飾政策の展開と国民の反応 加納 寛
<研究ノート>
鄂爾泰論ノート―鄂爾泰の雲南経営をめぐる研究状況・史料を中心にして― 張 姍
<批評と紹介>
書評 孔祥吉・村田雄二郎著『清末中国と日本 宮廷・変法・革命』 八百谷晃義
△
37号(2013年) 一冊1600円
<論説>
前漢時代の郡国制と税役制度 紙屋 正和
明朝の国家祭祀の構造 浅井 紀
李夢陽「真詩」論の思想的背景―作詩に対する態度をめぐって― 陳 磊
<批評と紹介>
寥寅『宋代両湖地区民間強勢力量与地域秩序』 小林 義廣
△
38号(2014年) 一冊1500円
<論説>
王莽の戦争 飯田 祥子
北宋末南宋初吉州の士人における家族と地域社会をめぐって―王庭珪を事例として― 小林 義廣
湖南不纏足会と変法運動 八百谷晃義
<批評と紹介>
台北所見明版書選録 一(経部) 井上 進
△
39号(2015年) 一冊1500円
<巻頭寄稿>
「共同体論」と「儒教社会主義論」 葭森 健介
<論説>
秦代遷陵県の覚え書 高村 武幸
宋代吉州吉水県の曾氏一族をめぐって―曾三異を中心に― 小林 義廣
<批評と紹介>
川口洋史『文書史料が語る近世末期タイ―ラタナコーシン朝前期の行政文書と政治―』 蓮田 隆志
台北所見明版書選録 二(史部) 井上 進
△
40号(2016年) 一冊1500円
<論説>
南朝貴族と軍事―南斉の雍州刺史王奐を中心として― 榎本 あゆち
南宋初中期吉州の士大夫における家族と地域社会―楊万里を中心として― 小林 義廣
清代咸豊以前の滇黔辺岸における川塩の運銷制度について 謝 祺
<批評と紹介>
台北所見明版書選録 三(子部) 井上 進
△
41号(2017年) 一冊1500円
<論説>
地理志の誕生 ―漢志・班固自注の作者をめぐって― 仲山 茂
南宋初中期江西中部における一士大夫と地域社会―臨江軍新喩県の謝諤の事例― 小林 義廣
十九世紀末における浙江士人の学会活動 八百谷晃義
<研究ノート>
天津県における義和団運動の発展過程 中村 達雄
二十世紀以来日本の雲南古代諸民族の研究について 黄 泓泰
<批評と紹介>
台北所見明版書選録 四(集部) 井上 進
△
42号(2018年) 一冊1400円
<論説>
漢初高祖期の対王国政策 柴田 昇
国民政府の四川『中央化』と四川幣制改革―重慶金融市場を中心に― 岡崎 清宜
<小特集 安田二郎氏を偲ぶ>
名古屋時代の安田さん 東 晋次
安田二郎氏の六朝政治史研究に寄せて 都築 晶子
安田先生講演「『葢愆』の孝について―後漢末・六朝期におけるその生成と展開―」を聴きて 榎本あゆち
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43号(2019年) 一冊1500円
<論説>
崔慧景宛崔僧淵返書について―北魏孝文帝の漢化政策の一側面― 榎本あゆち
楊万里の生平と疾病 小林 義廣
『万暦野獲編』の版本問題 井上 進
世界恐慌期、中国における信用構造の再編―長江上・中流域の桐油流通と金融を中心に― 岡崎 清宜
<批評と紹介>
内藤湖南と谷川道雄―岡本隆司『近代日本の中国観』の問題提起を踏まえて― 山田 伸吾
柴田昇著『漢帝国成立前史―秦末反乱と楚漢戦争―』 福永 善隆
東晋次著『退職老人の日本語教育―日中協同教育in 天津―』 溝上 由紀